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特集 長期生存膵管癌の臨床と画像
膵管癌切除後5年生存例の術前画像と病期診断―京都大学
Preoperative Imaging for the Long Survivors After Surgical Resection of Ductal Carcinoma of the Pancreas
土井 隆一郎
1
,
上 和広
1
,
藤本 康二
1
,
平良 薫
1
,
小川 晃平
1
,
川口 義弥
1
,
江川 裕人
1
,
上本 伸二
1
Ryuichiro DOI
1
,
Kazuhiro KAMI
1
,
Koji FUJIMOTO
1
,
Kaoru TAIRA
1
,
Kohei OGAWA
1
,
Yoshiya KAWAGUCHI
1
,
Hiroto EGAWA
1
,
Shinji UEMOTO
1
1京都大学 肝胆膵・移植外科
1Division of Hepato-Biliary-Pancreatic Surgery and Transplantation,Department of Surgery,Kyoto University
キーワード:
膵管癌
,
手術治療
,
補助化学療法
,
生存率
Keyword:
膵管癌
,
手術治療
,
補助化学療法
,
生存率
pp.479-484
発行日 2006年7月15日
Published Date 2006/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100184
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手術切除による長期生存を達成する方法論として,安全な拡大切除の追求,有効な補助療法が検討されているが,一方で実際に長期生存した症例における臨床像,術前画像を検討することが重要である.画像による病期診断にはおのずと限界があることから,われわれは遠隔転移がなく,かつ明らかな動脈系浸潤がない症例については原則として開腹診断を基に切除適応を決定することにしている.R0手術症例の中に5年生存例があり,リンパ節転移や血管浸潤の正確な画像診断がなお困難である現状を考えれば,開腹所見で最終的な適応を判断した切除を行うことが長期生存し得る機会を逃さないために必要な条件である.
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