今月の主題 肝硬変—今日の視点
検査でどこまでわかるか
腹腔鏡検査
島田 宜浩
1
1岡山大第1内科
pp.864-866
発行日 1974年7月10日
Published Date 1974/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205483
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肝硬変とは形態学的に肝小葉構造の破壊と改築が肝のほぼ全域に及ぶものであるとされ,同時に,肝実質の機能低下とこれに対する代償現象の出現,および門脈高圧や肝血流量の減少など肝循環障害の出現が認められる.肝硬変症の病像はこれらの諸病変が集約したものと解釈される.したがって,肝硬変の腹腔鏡診断に対する研究の中心は,いかにすれば,肝小葉構造の異常を,正確に観察することができるかを考えることにあるといえる.
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