Japanese
English
特集 稀な肝悪性腫瘍―画像と病理
肝血管肉腫
Hepatic Angiosarcoma
佐伯 俊一
1
,
林 星舟
1
,
田中 武
1
,
大竹 寛雄
1
Shunichi SAEKI
1
,
Seishu HAYASHI
1
,
Takeshi TANAKA
1
,
Hiroo OHTAKE
1
1東京都立駒込病院内科
1Department of Internal Medicine,Tokyo Metropolitan Komagome Hospital
キーワード:
肝血管肉腫
,
血管造影
,
病理所見
Keyword:
肝血管肉腫
,
血管造影
,
病理所見
pp.531-534
発行日 2003年7月15日
Published Date 2003/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100442
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要旨 血管肉腫は,皮膚,軟部組織,乳房,肝,脾,骨などに発生する血管原性の悪性腫瘍で,特に肝原発のものは,極めて稀である.病理組織学的には,異型内皮細胞が類洞に沿って浸潤増殖を示し急速に進展する悪性度の高い予後不良な腫瘍である.画像診断上海綿状血管腫との鑑別が問題となり,確定診断は病理組織によるが,腫瘍が極めて易出血性のため生検標本の採取が困難なことが多い.一見海綿状血管腫の画像所見を呈しながら,月の単位で急速に進展発育を認めるのが肝血管肉腫の臨床的特徴と言える.
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