Japanese
English
特集 肝内胆管癌 up-to-date
胆管浸潤型肝内胆管癌の臨床病理学的特徴
Clinicopathological Features of Periductal Type of Cholangiocarcinoma
尾島 英知
1
,
坂元 亨宇
2
Hidenori Ojima
1
,
Michiie Sakamoto
2
1国立がんセンター研究所病理部
2慶應義塾大学医学部病理学教室
1Pathology Division,National Cancer Center Research Institute
2Department of Pathology,Keio University School of Medicine
キーワード:
肝内胆管癌
,
肉眼分類
,
胆管浸潤型
,
進展様式
,
肝門部胆管癌
Keyword:
肝内胆管癌
,
肉眼分類
,
胆管浸潤型
,
進展様式
,
肝門部胆管癌
pp.781-787
発行日 2005年11月15日
Published Date 2005/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100078
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要旨 近年肝内胆管癌の症例数は増加傾向にあるが,胆管浸潤型の頻度は低く症例数も少ないことから詳細な検討はされていない.胆管浸潤型の基本的な性格を検討するために,便宜的に門脈域間質内のみを増殖・進展の場とする腫瘍として厳密に分類すると,肝内胆管癌の中でも比較的予後の良い一群として整理できることがわかった.また,胆管内を上皮内進展することより門脈域間質内を増殖・進展することを好み,画像上で壁肥厚として認識できる腫瘍進展範囲を越えることは稀である.さらに,肝門部胆管癌とは浸潤様式の一面で病理学的類似性が認められた.画像上の鑑別疾患は,肝内結石症や限局型原発性硬化性胆管炎である.
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