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特集 肝胆膵外科領域のロボット支援下・腹腔鏡下手術
II. 膵臓
3.ロボット支援下膵頭十二指腸切除,膵体尾部切除の導入―体位,デバイス選択
Introduction of robotic pancreaticoduodenectomy and pancreaticoduodenectomy
瀧下 智恵
1
,
西山 航平
1
,
髙野 祐樹
1
,
松本 萌
1
,
末松 友樹
1
,
木谷 嘉孝
1
,
刑部 弘哲
1
,
金沢 景繁
1
,
永川 裕一
1
C. Takishita
1
,
K. Nishiyama
1
,
Y. Takano
1
,
M. Matsumoto
1
,
Y. Suematsu
1
,
Y. Kiya
1
,
H. Osakabe
1
,
A. Kanazawa
1
,
Y. Nagakawa
1
1東京医科大学消化器・小児外科
キーワード:
ロボット支援膵切除
,
低侵襲手術
,
膵頭十二指腸切除術
,
膵体尾部切除術
Keyword:
ロボット支援膵切除
,
低侵襲手術
,
膵頭十二指腸切除術
,
膵体尾部切除術
pp.1319-1326
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_1319
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本邦におけるロボット支援膵切除術は2020年4月に膵頭十二指腸切除術(robotic pancreaticoduodenectomy:RPD)および膵体尾部切除術(robotic distal pancreatectomy:RDP)が保険収載され,さらなる普及が期待される.導入には,厳しい施設基準と術者条件が設けられているほか,専門医によるプロクター制度が設定され,安全な導入のシステムが構築されている.しかしながら膵臓領域におけるロボット支援手術は,複雑な操作を要するためほかの内視鏡外科手術と比較して難度が高い.当科ではチームによる手術を定型化し,無駄のない操作や助手との連携を確認・修正し,手術時間の短縮や安全な手術を追求している.導入に際しては安全性が担保されることが重要であり,そのためには機材やポートの配置,体位を含めた術前の準備やロボット手術の特徴を術者のみならず助手を含めたチームで把握し定型化していくことが必要と考えられる.
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