Japanese
English
特集 消化器癌外科治療のrandomized controlled trial
胆道癌外科治療におけるrandomized controlled trial
Randomized controlled trial in the field of surgical treatment of biliary cancer
近藤 哲
1
,
平野 聡
1
,
田中 栄一
1
,
七戸 俊明
1
,
土川 貴裕
1
,
加藤 健太郎
1
Satoshi KONDO
1
1北海道大学大学院医学研究科腫瘍外科
キーワード:
randomized controlled trial(RCT)
,
胆道癌
,
外科治療
Keyword:
randomized controlled trial(RCT)
,
胆道癌
,
外科治療
pp.785-787
発行日 2009年6月20日
Published Date 2009/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102591
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要旨:胆道癌診療ガイドラインから外科治療に関連するRCTの部分を抜粋してまとめ解説した.手術術式については,RCTはただの1つもなかった.術前胆道ドレナージについては,1980年代より欧米でいくつかのRCTが行われた結果,術前減黄処置を行っても術後の合併症発生率,死亡率には差がなかったとしている報告が多く見受けられた.しかし,対象となった手術内容はバイパス手術などの姑息的手術が大部分で,黄疸肝の大量肝切除術などはなく,また,PTBDそのものによる合併症の発生率が高く,これらの結論をそのまま日本で受け入れることには問題が多いと考えられる.術後補助化学療法についてのRCTは唯一,日本から報告され術後補助療法の有効性が示唆されているものの,標準治療としては位置付けられるに至っていない.
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