Japanese
English
特集 進行膵癌への挑戦
進行膵癌外科手術の現況と将来
Surgical Resection for the Pancreatic Cancer ; Present and Future
今泉 俊秀
1
,
飛田 浩輔
1
,
堂脇 昌一
1
,
石井 正紀
1
,
石過 孝文
1
,
幕内 博康
1
,
羽鳥 隆
2
Toshihide IMAIZUMI
1
,
Kosuke TOBITA
1
,
Shoichi DOWAKI
1
,
Masanori ISHII
1
,
Takafumi SEKKA
1
,
Hiroyasu MAKUUCHI
1
,
Takashi HATORI
2
1東海大学医学部外科学系消化器外科
2東京女子医科大学消化器外科
1Department of General Surgery,School of Medicine,Tokai University
2Department of Surgery,School of Medicine,Tokyo Women's Medical University
キーワード:
通常型膵癌
,
標準手術
,
拡大手術
,
術前進展度診断
,
手術適応
Keyword:
通常型膵癌
,
標準手術
,
拡大手術
,
術前進展度診断
,
手術適応
pp.627-635
発行日 2005年9月15日
Published Date 2005/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100057
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
要旨 生物学的悪性度が高く予後不良な通常型膵癌では,手術切除が唯一長期生存が期待できる治療手段である.本邦を中心に,根治切除を目指して拡大手術(拡大リンパ節郭清,膵周囲血管合併切除,後腹膜神経叢切除など)が膵癌手術の代名詞のようになってきている.しかし,治療成績は必ずしも期待通りではなく,手術適応の見直しが必要である.二村班による無作為割付による多施設共同臨床試験の結果を見ても,拡大手術という術式が重要なのではなく,R0を目指しうる膵癌症例を冷静的確に術前診断し,R0としうる術式を実行することが最重要であると認識すべきである.根治性が得られなければ,決して安易な切除を行ってはならない.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.