Japanese
English
特集 炎症性肝腫瘤―診断・病理と治療選択
胆管炎に伴う肝画像
Imaging Findings of Cholangitis
荒井 和徳
1
,
小野田 明子
1
,
中浜 亨
2
,
松井 修
3
Kazunori ARAI
1
,
Akiko ONODA
1
,
Tooru NAKAHAMA
2
,
Osamu MATSUI
3
1黒部市民病院放射線科
2黒部市民病院胃腸科
3金沢大学大学院医学研究科血管病態制御学講座経血管診断学(放射線科)
1Department of Radiology,Kurobe City Hospital
2Department of Gastro-Enterology,Kurobe City Hospital
3Department of Radiology,School of Medicine,Kanazawa University
キーワード:
急性胆管炎
,
原発性硬化性胆管炎
,
画像診断
Keyword:
急性胆管炎
,
原発性硬化性胆管炎
,
画像診断
pp.225-230
発行日 2005年3月15日
Published Date 2005/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100034
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要旨 急性胆管炎では診断そのものより,胆管閉塞の原因やその部位,肝膿瘍の合併の有無などの評価が治療戦略に重要であるが,胆管炎に伴って造影CTで胆管壁の肥厚を描出できることがある.また,ダイナミックCTでは高頻度に肝実質の不均一濃染を早期相でのみ認め,診断の助けとなる.重症例での胆管炎性肝膿瘍は,直接胆道造影では胆管周囲の造影剤の貯留像として,造影CTでは胆管周囲の不整な低吸収域として描出できる.原発性硬化性胆管炎では,非連続性の数珠状の胆管拡張と狭窄が診断価値の高い所見であり,直接胆道造影(ERCPなど),造影CT,MRCP,超音波で描出できる.
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