特集 特発性正常圧水頭症の現在
扉
pp.99
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416202569
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本邦における特発性正常圧水頭症の研究は世界的にも質が高く,多施設共同研究SINPHONI,SINPHONI-2や全国疫学調査は大きな成果を挙げている。その一方で,この疾患を十分に疑うことのできる症候を呈していても老化によるものとして見過ごされることが多く,病院受診率,正診率とも依然として低い。「治せる認知症」として,早期発見・早期診断に脳神経内科医が寄与できる余地は大きい。本特集では,2020年に改訂されたガイドライン第3版を概観しつつ,症候学や画像所見,鑑別診断やシャント術後の予後予測など,幅広いテーマを網羅した。最新の知見を読み解き,知識のアップデートを図りたい。
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