特集 新時代の重症筋無力症と関連疾患の診療
扉
pp.5
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416202550
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近年,重症筋無力症治療は大きな進歩を遂げ,新時代とも呼べる変革期を迎えている。かつての治療の中心は胸腺摘除術と高用量経口ステロイドであったが,2014年版のガイドラインでは治療目標として「MM-5mg(経口プレドニゾロン5mg/日以下)」が提唱され,2022年版では漸増・漸減による高用量経口ステロイドを「推奨しない」と明言された。また,2017年には分子標的薬のエクリズマブが適応拡大され,2022年以降も相次いで新薬が登場している。その一方で,ランバート・イートン筋無力症候群に対する治療薬は限定的であり,保険適用もなされておらず,今後の課題と言える。本特集では2022年版ガイドラインを概観するとともに,各テーマで診療の最前線を論じていただいた。現状と課題への認識を新たにし,診療・研究に役立てていただきたい。
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