特集 RFC1遺伝子関連スペクトラム障害
扉
pp.1235
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416202221
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
RFC1遺伝子のAAGGG反復配列の伸長に伴う疾患は,小脳性運動失調症,ニューロパチー,前庭機能障害を呈するCANVAS(cerebellar ataxia with neuropathy and vestibular areflexia syndrome)のほか,このうちのいずれかの表現型を呈し,多系統萎縮症や感覚性ニューロパチー,運動ニューロン疾患との鑑別を要する症例も報告され,スペクトラム障害として考えられるようになった。さらに自律神経障害や慢性咳嗽を呈することもある。本邦でも報告例が徐々に増加している。最新の報告から臨床像および病態について現時点の知見をまとめ,適切な診断につなげることを目的とする。
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.