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あとがき
河村 満
pp.92
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416201224
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昨年職場が変わったのを機会に10年以上乗り続けた車を小型のものに替えました。小型でありながら安全面と環境面に配慮され,精巧なナビとともに非常に運転しやすくなったのを実感し,次にもし乗り換える機会があったら今度は人工知能(AI)機能満載の自動自動車にしたいと思っています。AIの昨今の目覚ましい躍進は自動車業界だけではなく,昨年大きな話題になった将棋界,さらには臨床医学の領域にも拡大しつつあります。AIは神経学にどのような影響を与えるのでしょうか? これは臨床,基礎にかかわらず本誌の読者が共通して大きな関心を持っている事柄であると考えます。それに答えたのが今月号の特集です。新年号にふさわしく「未来」を目指す夢のある企画です。
聖アウグスチヌスは過去を「記憶」,現在を「直観」,未来を「希望」と言い換え,それぞれの連続性とともに異なった同じように価値のあるものと捉えました。AIの応用はまさに神経学発展の「希望」的内容,そのものであると感じます。
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