特集 芸術を生み出す脳
【鼎談】創造性と脳
塚田 稔
1
,
酒井 邦嘉
2
,
河村 満
3
1玉川大学脳科学研究所
2東京大学大学院
3奥沢病院
pp.577-585
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416201050
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はじめに
河村 本日は「創造性と脳」をテーマに,酒井先生と私で相談をして,塚田先生に是非お話を伺いたいということでお招きしました。
塚田先生は,工学部のご出身の脳研究者ですが,画家としても高名ですし,ダンスの名手でもあり,音楽にも造詣が深い。最近では『芸術脳の科学』(講談社ブルーバックス)というご著書があります。酒井先生は,まず物理学を学んでから生理学に進み,機能画像研究を脳研究の中にいち早く取り入れて,特に言語の研究を発展させてこられました。そして私は,神経学で大脳病変の最も古典的な手法である症候学を中心に脳研究を行ってきました。
このような3人で,「創造性とは何か」という問題を中心に議論していきたいと思います。
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