学会印象記
OHBM 2017—The 23th Annual Meeting of the Organization for Human Brain Mapping(2017年6月25〜29日,バンクーバー)
片山 奈理子
1
1慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室
pp.1447-1449
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416200933
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2017年6月25〜29日にカナダのバンクーバーで開催されたOHBM 2017(The 23th Annual Meeting of the Organization for Human Brain Mapping)に参加してきました。今回のOHBMは当初プエルトリコで開催予定でしたが,前年の会場視察の時期にジカ熱の問題が発生し,急遽バンクーバーへ開催地が変更となりました(写真1)。6月のバンクーバーは,昼間の最高気温は30℃に達することもありますが,湿気が少なくカラッとしており,夕方になると20℃前後まで気温が下がります。じめじめして蒸し暑い梅雨の日本からの渡航でしたので,大変過ごしやすく快適に感じました。そして日没が遅く夜の10時頃まで明るいため,1日が長く充実して過ごすことができました。
OHBMは脳画像を用いてヒトの脳機能を理解するということを目的とした研究に関する主要な国際学会です。1995年に発足し,ヒトの機能的脳神経画像というフィールドで世界の神経科学に貢献しています。OHBMのミッションには,「ヒトの脳の解剖学的そして機能的な構成から健康と疾患の理解を深めること」が掲げられています。また,ヒトの脳に関する研究をしているさまざまなバックグラウンドを持つ科学者・研究者たちがともに集い,いろいろなアクティビティによってつながり,互いのコミュニケーションを促進し,教育の場を提供し主催していくことも目標に掲げられています。
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