学会印象記
The 19th Annual Meeting of the Organization for Human Brain Mapping(2013年6月16~20日,シアトル)
浅野 孝平
1
1東北大学加齢医学研究所認知機能発達寄附研究部門
pp.1218-1220
発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416101625
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今年のThe 19th Annual Meeting of the Organization for Human Brain Mapping(OHBM2013)は,6月16~20日にアメリカ合衆国シアトルで行われました。シアトルといえば,(移籍前の)イチロー,スターバックス発祥の地といったメジャーなことしか思いあたらない私の脳に,OHBM2013の記憶が,新たに刻まれることになりました。
実は私は,長い間公立小学校の教員をしていました。しかし,私には子どもの頃から別の夢がありました。それは「科学者になりたい」という夢です。同じ事象に出会っても子どもの認識が異なることは現場の教師は肌で感じています。この個性の違いは,きっと脳の個人差であるはず。それは認知のしかたにどう影響しているのだろう。ずっと興味を持ちながら教壇に立っていました。その疑問を自分で解き明かすべく,2008年から社会人大学院生となり川島隆太先生のご指導をいただいてきました。そして,今春学位を取得し,脳科学と教育現場をつなぎたいという思いを持ち,研究者生活をスタートさせたばかりです。そして,ポスドクとして初の国際学会がこのOHBM2013なのです。
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