学会印象記
10th FENS Forum of Neuroscience(2016年7月2〜6日,コペンハーゲン)
渡邊 塁
1
1東京医科歯科大学認知神経生物学分野
pp.85-87
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416200642
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2016年7月2〜6日にデンマークのコペンハーゲンで開催された10th FENS Forum of Neuroscienceに参加しました。この学会は2年に1度開催されているヨーロッパの神経科学学会で,今回が10回目の開催でした。ヨーロッパの学会とはいえ,ヨーロッパのみならず,米国,アジア,中東など世界のあらゆる地域から大勢の研究者が参加していました。私は今回が初めての参加でしたが,毎回参加している研究者に聞いたところによると,今回は特に規模が大きかったとのことでした。5日間の学会期間中に,76以上の国から5,800人以上の研究者が参加したそうです。分子・細胞,発達,認知,疾病,リハビリテーションなどに関わるあらゆる神経科学の研究が,主に特別講演,シンポジウム,ポスター発表において,活発に議論されていました。また,ポスター発表では3,353演題という非常に多くの研究が発表されていました(写真1)。
会場はコペンハーゲンの中心部から電車で15分程度のところにある,Bella Centerという大きな会場でした。コペンハーゲンの街自体は非常に古い建物が多く残っており,趣が感じられる街並みでしたが,Bella Centerは近代の北欧デザインを感じさせる,非常にスタイリッシュな建物でした。また,建物内に併設されているカフェも格好のよいものばかりでした。ちなみに,このカフェで食べられるチリライス,ホットドッグ,パニーニなどが思った以上に美味しかったことも非常に印象的でした。
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