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2014年7月5〜9日にイタリア・ミラノで開催された9th Federation of European Neuroscience Societies (FENS) Forum of Neuroscienceに参加してきました。この学会は,ヨーロッパ各国の神経科学関連学会が合同で1998年から2年に1回開催しており,今年のホスト国はイタリアでした。ただし,FENSは日本神経科学学会との間で若手研究員交流プログラムを稼働させていたり,あるいは北米神経科学学会員もメンバー価格で本学会への参加が認められているように,ヨーロッパ以外の神経科学関連学会との交流も盛んです。このように広く門戸が開かれているためか,日本や米国からは数百人規模の参加者があるなど,国際色豊かな学会でした。
会場となったMiCo-Milano Congressiは,ミラノ市中心から地下鉄を使って約25分と,アクセスのよい場所にありました。歴史を感じるミラノの街並みではひときわ目立つ,近代的かつ機能的な会場でした(写真1)。ポスター会場は非常に広く,ボード幅2mのものを隣同士で前後に距離を置いて配置していたため,聴衆がたくさん集まっても随分余裕がありました。しかし,各ポスターの掲示時間が5時間ほど設けられているはずなのに,各発表者に割り当てられたコアタイム以外には掲示されていないポスターが数多く存在しました。そのため,コアタイムでない時間帯に落ち着いてポスターを見ようとしても,目的のポスターが掲示されていないことが多かったのには困りました。また,メインホールの入口近くでは,壁いっぱいに全参加者名が登録国別に掲示されていました。それを見ると,最多の開催国イタリアに次いでドイツからの参加者が多く,日本からの参加者数も上位に食い込んできていました。
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