書評
「大うつ病性障害・双極性障害 治療ガイドライン」―日本うつ病学会●監修 気分障害の治療ガイドライン作成委員会●編
久住 一郎
1
1北海道大学大学院医学研究科・精神医学分野
pp.362
発行日 2014年4月1日
Published Date 2014/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416101760
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本書は,日本うつ病学会の治療ガイドライン作成委員会が3年越しで作成した双極性障害ならびに大うつ病性障害の治療ガイドラインを書籍の形にまとめたものである。日本うつ病学会は,ガイドライン作成にあたって可能な限り最新の情報を提供することを重視して,学会ホームページにそれらを公開し,随時更新する方針で臨んでおり,本書の発行後も学会ホームページから最新情報を補完することを推奨している。また,本ガイドラインは,うつ病および双極性障害の診療の手引きになることを意図したものであり,実際の診療は医師の裁量権に基づいて行われるべきものであること,実地臨床においては多くの個別要因が臨床的判断に影響するため,本ガイドライン通りの診療でなければ正しい医療水準ではないとはいえないことを繰り返し強調している。
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