書評
「神経診断学を学ぶ人のために 第2版」―柴﨑 浩●著
糸山 泰人
1
1国立精神・神経医療研究センター病院
pp.932
発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416101566
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
神経学の魅力は多くの人が述べておられます。その魅力の1つには無限に広がる脳科学の世界につながる臨床分野であることも挙げられますが,何といってもシャーロック・ホームズの世界に入り込んだような緻密な観察と論理的な推論を行いながら,難解な神経疾患に診断を下す面白さにあるのではないでしょうか。
その神経診断の魅力を徹頭徹尾追求した書籍,柴﨑浩著『神経診断学を学ぶ人のために 第2版』が,この度出版されました。柴﨑先生は私が神経学を学び始めた頃にその基礎から臨床のすべてを教えていただいた先生であり,また世の中にwalking dictionaryといわれる人物の存在を初めて認識させられた先生でもあります。まさに私の神経学の師と敬う先生です。
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.