特集 糖尿病と遺伝—患者さんからの質問に的確にこたえるために
Ⅱ各論
ゲノム修飾(エピゲノム)と糖尿病
益崎 裕章
1
,
河本 絵里子
1
,
小塚 智沙代
2
1琉球大学大学院医学研究科内分泌代謝・血液・膠原病内科学講座(第二内科)
2ハーバード大学ジョスリン糖尿病センター
キーワード:
ゲノム修飾(エピゲノム)
,
脳内報酬系
,
DNAメチル基転移酵素(DNAメチルトランスフェラーゼ:DNMT)
,
ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)
Keyword:
ゲノム修飾(エピゲノム)
,
脳内報酬系
,
DNAメチル基転移酵素(DNAメチルトランスフェラーゼ:DNMT)
,
ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)
pp.590-596
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415200712
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POINT
・ゲノム修飾(エピゲノム)とはDNAの塩基配列の変化を伴わない情報記憶と遺伝子の発現調節であり,発生や分化など多様な生命現象に関わる.
・エピゲノムはDNAメチル化やヒストン修飾,クロマチン構造の形成やリモデリングなどにより制御されている.
・近年,糖尿病や肥満症などの生活習慣病の病態や治療反応性におけるエピゲノムの役割が注目されている.
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