特集 食事療法Revisit
食べること—なぜ,適量で止まらないのか.なぜ,食べ物に対する依存が生じるのか
益崎 裕章
1
1琉球大学大学院医学研究科 内分泌代謝・血液・膠原病内科学講座(第二内科)
キーワード:
脳内快楽報酬系
,
動物脂肪依存
,
ゲノム修飾(エピゲノム)
Keyword:
脳内快楽報酬系
,
動物脂肪依存
,
ゲノム修飾(エピゲノム)
pp.413-417
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415200432
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POINT
・肥満者の脳には炎症が生じており,食行動異常の基盤の一つとなる.
・動物性脂肪の過剰摂取は,食欲の恒常性維持機構を撹乱する.
・動物性脂肪依存は麻薬やニコチン,アルコール依存のメカニズムとの類似点が多く,その分子基盤として脳内快楽報酬系に対するゲノム修飾などが想定される.
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