Perspective◆展望
糖尿病と外科—併発症治療の最前線
大久保 雅通
1
1内科(糖尿病)久安医院
pp.243
発行日 2016年4月15日
Published Date 2016/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415200385
- 有料閲覧
- 文献概要
本誌3巻5号では,「糖尿病の外科治療—糖尿病は治るのですか?」と題して,移植治療を中心に,PAD,足病変を含めた特集を行っている.1999年に初版が発刊された『糖尿病治療ガイド』を見ると,糖尿病の合併症は網膜症・腎症・神経障害の三大合併症に,動脈硬化症,壊疽を加えた5項目の記載であった.最新の2014-2015年版を見ると,足病変,手の病変,歯周病,認知症が加わって8項目となり,隔世の感を覚えることを禁じ得ない(壊疽は動脈硬化症のなかに,PADに含めて記載してある).外科的な治療を伴う可能性のある併発症も増えていると思われるので,今回はそこに焦点を絞って特集を行うこととした.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.