季節を感じる糖尿病食―日常のひと工夫
―長月―牛ヒレ肉の網焼き―黄味おろし添え
城戸崎 愛
pp.548-549
発行日 2013年9月15日
Published Date 2013/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101588
- 有料閲覧
- 文献概要
患者の知恵
■食事療法のはじまり
糖尿病と診断された時,即座に出た言葉が「もう甘いものはダメですね…」.すると,先生は「いいえ,何を召し上がってもよいのですよ.」とおっしゃいました.ホッとしたもつかの間,「ただ,問題は全体のバランスです.まず,食事の面からやっていきましょう.1日1,440kcal,16単位でやってくださいね」.『糖尿病治療のための食品交換表』をいただいて,食事療法が始まりました.
最初は,何を食べたか忘れてしまわないよう,食卓に鉛筆とノートを準備して,「ジャムは小さじ1では0.2単位」などと書いていましたし,写真も撮っていました.当時,助手のなかに管理栄養士がいて,記録したものを計算しグラフ化してくれたのも助かりました.おかげでそのうち,はからなくても分量が感覚的にわかってきました.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.