季節を感じる糖尿病食―日常のひと工夫
―睦月―牛すね肉と大根のスープ
城戸崎 愛
pp.2-3
発行日 2014年1月15日
Published Date 2014/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101658
- 有料閲覧
- 文献概要
患者の知恵
■冬はエネルギーをため込む季節
冬になると外にあまり出なくなりますが,食事は普通にとります.体重が増えたりしますが,生物にとって冬はエネルギーをため込む季節.甘いものを多少とっても,体には害にならないと思います.糖尿病ですと,体重の増減を大変気になさると思います.私もはじめはとても気にしていましたし,「これだけ食べたから倍歩かなきゃ」というような調節をしていました.しかし長く付き合ううちに,「体重が増えても検査の数値があまり変わらなければよいのではないか」と考えるようになりました.
前々回,「1週間単位で考える」ことをお伝えしましたが,1カ月の単位でも調整をしてみるとよいのではないでしょうか.そのためには,日々の記録を取っておきましょう.「よく食べたなぁ」と思った日は○を付けるなど,数値まで書かなくてもおおまかな記録でよいのです.その記録から“自分の食生活の癖”を知ることができます.そして,月に1ないし2回は病院でしっかり調べるもらうこと.「この1カ月,これだけ食べていたけれど,意外と数値は悪くない」などと,自分で会得すればいい.「案外食べなかったな」と思えば,解禁日を作って美味しいものをいただく,そんな楽しみ方もいかがでしょう.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.