特集 Brush Up! CDE Caseで学ぶインクレチン
Ⅱ各論
インクレチン製剤と他の糖尿病薬剤併用療法
迫 康博
1
1福岡県済生会福岡総合病院 糖尿病内分泌代謝内科
キーワード:
①DPP-4阻害薬
,
②薬物併用療法
,
③メトホルミン
,
④α-グルコシダーゼ阻害薬
,
⑤チアゾリジン薬
Keyword:
①DPP-4阻害薬
,
②薬物併用療法
,
③メトホルミン
,
④α-グルコシダーゼ阻害薬
,
⑤チアゾリジン薬
pp.257-261
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101496
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はじめに
わが国でインクレチン製剤としてのDPP-4阻害薬が登場して3年半近くが経過し,この間約300万人以上の糖尿病患者さんに使用され,2型糖尿病治療薬のなかで重要な地位を占める状態となっている.DPP-4阻害薬は食事・運動療法で血糖コントロール不十分な2型糖尿病に使用する場合のいわゆる第一選択の内服薬としても有用である.しかしながら,症例によっては従来から使用されている糖尿病薬であるスルホニル尿素(SU)薬,メトホルミン(Met),α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI),チアゾリジン薬,さらにはインスリン注射と併用することもあり,基本的にどの薬剤との併用でも同程度の血糖改善効果が期待される.本稿では,インクレチン製剤,特にDPP-4阻害薬に焦点を絞り,従来の糖尿病薬との併用療法の有効性と注意点について概説する.
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