特集 Brush Up! CDE 症例から考える糖尿病療養指導
Ⅳ経口薬物療法
経口血糖降下薬の上手な使い方
岩岡 秀明
1
1船橋市立医療センター 代謝内科
キーワード:
①インクレチン
,
②DPP-4阻害薬
,
③ビグアナイド薬
,
④チアゾリジン薬
,
⑤SU薬
Keyword:
①インクレチン
,
②DPP-4阻害薬
,
③ビグアナイド薬
,
④チアゾリジン薬
,
⑤SU薬
pp.215-219
発行日 2012年3月31日
Published Date 2012/3/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101334
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
症例 68歳 男性 2型糖尿病
身長180cm,体重80kg,腹囲94cm.
診断:2型糖尿病,高血圧症,脂質異常症.
現病歴:2004年から2型糖尿病にて近医通院開始,2006年1月に当院を紹介され初診.当院初診時,糖尿病網膜症なし,糖尿病腎症なし.
喫煙歴:15本/日約40年間.
当院初診時検査値:PPG(食後血糖)265mg/dL,HbA1c(JDS値)7.5%,TC 273mg/dL,TG 345mg/dL,HDL-C 39mg/dL,血圧190/110mmHg.
【経過】
当院来院後から,2,000kcal,塩分6g,コレステロール300mg以下の食事指導を開始.
内服薬は,近医で処方されていたオイグルコン®(1.25mg)2錠分1をアマリール®(1mg)2錠分1に変更し,ブロプレス®(4mg)2錠分1,リピトール®(10mg)1錠分1を追加して外来診療を続けた.
しかし,外食も多く,HbA1c(JDS値)7.8~8.3%と血糖コントロール不良のため,2008年6月からメデット(250mg)3錠分3を追加.また,アマリール®(1mg)も4錠分2に増量した.
再度の食事指導は希望されず,また教育入院も無理とのことである.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.