Master Interview
病院から地域に出て高齢者を診る―「フィールド医学」の思想と理想―松林 公蔵先生(京都大学東南アジア研究所)に聞く
松林 公蔵
1
,
石井 均
1京都大学東南アジア研究所
pp.7-16
発行日 2013年1月15日
Published Date 2013/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101445
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松林公蔵先生は,大学病院で診療に携わるなかで「高齢者の病気は臓器別な診かたでは対応できない.病院や研究室だけでは完結しない」との考えをもち,患者さんのありのままの姿,すなわち地域での暮らしや文化のなかで病気を診ようと,病院から地域へでていく「フィールド医学」という新しい分野を立ち上げました.先生の思想性のある着眼・発想,そして計画・行動は,中学から始め京都大学山岳部に所属し,そして医師になってからも続けている山登りの経験も影響しているのかもしれません.
今回のMaster Interviewでは,「フィールド医学」へ至る道のり,東南アジアの糖尿病事情などの研究の紹介と将来展望などについて,大学の同級生である石井 均氏が伺います.
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