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特集 高血圧in糖尿病 その対策!!
糖尿病患者の降圧治療におけるRA系抑制薬の使い分け
Appropriate use to RAS inhibitors in diabetic patients
高見 勝弘
1
,
有馬 秀二
1
1近畿大学医学部腎臓内科
キーワード:
①ACE阻害薬
,
②ARB
,
③DRI
,
④臓器保護
Keyword:
①ACE阻害薬
,
②ARB
,
③DRI
,
④臓器保護
pp.536-540
発行日 2012年9月15日
Published Date 2012/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101401
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はじめに
糖尿病の病態・進行・合併症進展過程のいずれにおいてもレニン-アンジオテンシン(RA)系が深く関与しており,RA系抑制薬の投与により糖尿病の発症・進行が抑制される.したがって,糖尿病患者の降圧治療ではRA系抑制薬が必須であり,「高血圧治療ガイドライン2009(JSH2009)」でも第一選択薬に位置付けられている.しかしながら,「ACE阻害薬あるいはARB」と記載されてはいるものの,それらの選択基準については記載されていない.本稿では両薬剤の違い,使い分けについて概説するとともに,JSH2009発表後に使用可能となった直接的レニン阻害薬(direct renin inhibitor : DRI)の特性についても概説する.
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