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特集 高血圧in糖尿病 その対策!!
糖尿病患者の食塩感受性と降圧療法
Treatment for the diabetic patients with salt-sensitive hypertension
濱田 真宏
1
,
今西 政仁
1
1大阪市立総合医療センター 腎臓・高血圧内科
キーワード:
①食塩感受性
,
②糸球体高血圧
,
③圧利尿曲線
,
④アルブミン尿
Keyword:
①食塩感受性
,
②糸球体高血圧
,
③圧利尿曲線
,
④アルブミン尿
pp.525-530
発行日 2012年9月15日
Published Date 2012/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101399
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はじめに
糖尿病患者における高血圧の発生頻度が高く,高血圧患者における糖尿病の発生頻度も高いと言われ,両者には密接な関係がある.すなわち,糖尿病(2型)と高血圧はインスリン抵抗性状態を共通の背景因子として進行し,ともに心血管疾患発症の大きな危険因子である.そして,糖尿病による血管合併症の一つ――糖尿病性腎症は慢性腎臓病(chronic kidney disease : CKD)の代表で,末期腎不全に至る原因疾患の第1位である.これら糖尿病,高血圧,CKDは,血圧の食塩感受性の亢進と関連しており,日本人を含むアジア人は食塩感受性が強いとも言われている.そこでこの項では,血圧の「食塩感受性」の視点から糖尿病患者の高血圧治療について考える.
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