循環器薬 使い方プラクティス 疾患別循環器薬の使い方 《心不全》
RAS抑制薬
猪又 孝元
1
1北里大学 医学部循環器内科学
キーワード:
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
レニン-アンジオテンシン系
,
心不全
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
,
腎機能障害
Keyword:
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
Heart Failure
,
Renin-Angiotensin System
,
Renal Insufficiency
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
pp.493-496
発行日 2013年9月1日
Published Date 2013/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013305820
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RAS抑制薬は心不全予後を改善するとともに,血管拡張作用を通じて心不全でのうっ血解除にも寄与する.直接対比のいずれの大規模臨床試験においても,ARB単剤がACEI単剤より心不全予後を改善したとの報告はない.RAS抑制薬の副次作用として,血圧低下,腎機能障害,高K血症があげられる.収縮障害による重症心不全例では,抗アルドステロン薬,β遮断薬とともにRAS抑制薬の投与を堅持する.
©Nankodo Co., Ltd., 2013