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特集 脳・心・腎連関を見逃さない
Ⅱ脳・心・腎連関各論
高血圧と脳・心・腎連関
Cerebro-cardio-renal interaction with hypertension
横山 靖浩
1
,
苅尾 七臣
2
1徳島県立三好病院 内科
2自治医科大学 内科学講座循環器内科学部門
キーワード:
①ABPM
,
②visit-to-visit variability
,
③早朝高血圧/夜間高血圧
,
④dipper/non-dipper
,
⑤微量アルブミン尿
Keyword:
①ABPM
,
②visit-to-visit variability
,
③早朝高血圧/夜間高血圧
,
④dipper/non-dipper
,
⑤微量アルブミン尿
pp.333-338
発行日 2012年5月15日
Published Date 2012/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101358
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はじめに
高血圧はわが国においては約4,000万人の患者数といわれており,最も多い生活習慣病といえる.現在,血圧の評価としてはBox 11)のように慣例的な診察室血圧のみでなく,家庭血圧測定(home blood pressure measurement : HBPM)や自由行動下血圧測定(ambulatory blood pressure monitoring : ABPM)があり,患者個々の血圧パターンや特性から高血圧性臓器障害との関係が知られるようになった.また,患者の病態に応じた降圧目標値が示されている(Box 2).
高血圧が脳,心臓,腎臓や血管と密接な関係を有することは以前よりよく知られており,高血圧治療の目的は,このような脳・心血管イベントの抑制や慢性腎臓病から起因する末期腎不全の進展を予防し,最終的には長期予後の改善へ結びつけることとともに,QOLを低下させないことでもある.本稿では,高血圧を介した脳・心・腎連関について概説していく.
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