Japanese
English
Perspective●展望
1型糖尿病の予後について思うこと
Around the prognosis of type 1 diabetes
内潟 安子
1
1東京女子医科大学糖尿病センター
pp.368-369
発行日 2011年7月15日
Published Date 2011/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101216
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当センターの特殊性から罹病期間の長い1型糖尿病患者さんが,多く受診されている.発症当初から通院されている方もいれば,小児期発症1型糖尿病のサマーキャンプ卒業生などは途中から通院開始されることが多いし,また長い罹病期間後に発症した合併症の治療のために,通院開始される方も多い.
日本の第1回の小児糖尿病サマーキャンプは1963年に開催された.参加人数は8名.第2回のキャンプは翌年で,2名が加わり,10名であった.いずれの方も,発症初期から現在まで,当院,当センター,および関連病院に長らく通院してもらっている.交通事故死した1名,52歳でdead in bed状態で発見された1名を除いて,8名はいまも元気で日常生活,社会生活を送っている.糖尿病罹病期間はゆうに50年になる.
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