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Introduction to Diabetic Patient Management●糖尿病医療学入門 第20回
糖尿病療養行動を促進する方法―再発予防①
Relapse prevention①
石井 均
1
1天野よろづ相談所病院内分泌内科
pp.241-246
発行日 2010年3月15日
Published Date 2010/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101051
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【症例20-1】50歳代女性,2型糖尿病
9カ月前,血糖コントロール不良(HbA1C 9.2%)のため,糖尿病の学習を兼ねて教育入院をした.合併症なし.入院時には持効型インスリンを少量(6U)使用し,血糖コントロールは改善した.その後3カ月間はインスリン注射を行っていたが,HbA1C 6%となったため中止,以後は食事療法のみで経過をみており,HbA1Cが6%を上回ることはなかった.
今回の外来受診時に,HbA1Cがほんの少し上昇(HbA1C 6.2%)していたためその理由をお伺いしたところ,以下のようなお返事であった.
「最近カロリーを考えないで食べています.たまに3時頃お饅頭を食べます.入院前よりは控えています.でも血糖値が上がらないのでいいだろうと安心してカロリーのことは忘れています.今回は,途中で血糖センサーがなくなって,最近血糖値を測っていません.だから今日のHbA1Cは少し心配でした」
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