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Introduction to Diabetic Patient Management●糖尿病医療学入門 第26回
糖尿病療養行動を援助する方法―動機づけ面接法
Motivational interviewing/Health behavior change:a gaide for practitioners
石井 均
1
1天理よろづ相談所病院 内分泌内科
pp.225-239
発行日 2011年3月15日
Published Date 2011/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101176
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□動機づけ面接(Motivational interviewing)法の歴史
糖尿病医療学入門第14回から第18回においてProchaskaらが発展させた多理論統合モデル(変化ステージモデル)を紹介した.また,第19回,第20回ではMarlattらの再発予防モデルを紹介した.ProchaskaやMarlattは,もともとAddiction(依存症)治療の専門家であった.すなわち,喫煙,飲酒(アルコール依存症),ヘロイン中毒の治療経験から生まれてきたのが,これらの行動変化・維持理論であった.
この領域から生まれたもうひとつの重要な行動変化援助法が,Miller(William R. Miller)とRollnick(Stephan Rollnick)による「動機づけ面接(Motivational interviewing)法」である.彼らはアルコール依存症患者への治療的介入の経験を中心にしてこの方法を誕生させた1).
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