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特集 最新のデータに基づく日本人の糖尿病治療 日本人2型糖尿病の本質にせまる
膵島機能の劣る日本人の民族的特徴を考えた糖尿病の薬の使い方
Ethnic Character of Japanese Diabetes with Decreased Insulin Secretion;How to Use Oral Hypoglycemic Agents?
福島 光夫
1
,
谷口 中
2
,
清野 裕
3
1岡山県立大学保健福祉学部栄養内科学
2京都予防医学センター
3関西電力病院
キーワード:
①インスリン分泌
,
②インスリン抵抗性
,
③インスリン初期分泌能
,
④負荷後高血糖糖尿病
,
⑤ミニマルモデル
Keyword:
①インスリン分泌
,
②インスリン抵抗性
,
③インスリン初期分泌能
,
④負荷後高血糖糖尿病
,
⑤ミニマルモデル
pp.255-260
発行日 2009年5月15日
Published Date 2009/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100943
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2型糖尿病は遺伝素因に加齢や栄養摂取の過剰,運動不足などの環境因子が加わり,膵β細胞からのインスリン分泌障害と肝や末梢組織におけるインスリン抵抗性が顕性化して,血糖値が上昇することにより発症する1,2).多くの2型糖尿病患者ではインスリン分泌不全とインスリン抵抗性の両者を併せ持つが,個人や民族によってその重みが異なると考えられる.現在我が国の糖尿病患者数は米国とほぼ同程度であるが,わが国の糖尿病患者の肥満指数(BMI)の平均は約24であるのに対し米国では約30であり,糖尿病の表現型には民族差が認められる(Box 1)3).
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