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特集 糖尿病の治療―見て,見つめて,見つめなおす
Ⅲ薬物療法の意義と有用性
1)経口糖尿病治療薬―薬剤の特性と治療における意義
チアゾリジン薬の意義と有用性
Efficacy and significance of thiazolidinediones on therapy for diabetes
税所 芳史
1
1慶應義塾大学 医学部腎臓内分泌代謝内科
キーワード:
①PPARγ
,
②インスリン抵抗性
,
③抗動脈硬化
,
④β細胞保護
Keyword:
①PPARγ
,
②インスリン抵抗性
,
③抗動脈硬化
,
④β細胞保護
pp.505-512
発行日 2011年11月1日
Published Date 2011/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101233
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Pros
・脂肪細胞をターゲットとした唯一のインスリン抵抗性改善薬である.
・血糖降下作用が比較的強い一方で,低血糖のリスクが少ない.
・抗動脈硬化作用があり,心血管疾患の二次予防のエビデンスがある.
・β細胞保護効果があり,長期の血糖コントロールに優れる.
Cons
・体重増加の副作用がある.
・体液貯留により浮腫をきたしやすく,心不全のリスクを高める.
・特に女性において骨折リスクを高める.
・そのほか,発癌のリスクなど,まだ完全に解決していない問題がある.
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