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特集 糖尿病診療のアート
名人からコツを学ぶ
薬物治療を成功させるためのアート―経口薬をうまく使う
How we satisfy the diabetic patient of efficacy to take an oral antidiabetic agent
森川 秋月
1
1旭川赤十字病院糖尿病・内分泌内科
キーワード:
①2型糖尿病
,
②経口血糖降下薬
,
③ヘモグロビンA1C
Keyword:
①2型糖尿病
,
②経口血糖降下薬
,
③ヘモグロビンA1C
pp.129-133
発行日 2009年3月15日
Published Date 2009/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100922
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症例:経口薬内服に抵抗する2型糖尿病患者
患者:59歳,男性.会社員.
現病歴:5年前,健診で糖尿病を指摘された.近医へ通院し,約1年間経口薬治療を続けたが,その後中断した.数日前,全身に掻痒を伴う発疹が出現して近医を受診.食餌性の蕁麻疹と診断され,注射,投薬を受けた.その時の血液検査で血糖(食後)280mg/dLあり,糖尿病の治療が必要と言われ,当院を初診した.
初診時,身長165cm,体重73kg,BMI26.8,腹囲91cm.空腹時血糖190mg/dL,HbA1C8.1%,血圧146/88mmHg,TG340mg/dL,HDL-c53mg/dL,LDL-c111mg/dL,尿蛋白(-),尿糖(3+),尿ケトン(-).
仕事は営業職で,外食,宴会も多い.体重はこの5年間では変化なし.ほぼ毎日,焼酎2合とビール700mL程度を飲酒する.喫煙は5年前にやめた.
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