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特集 糖尿病診療のアート
名人からコツを学ぶ
患者を運動好きにさせるためのアート
Art to let patients love physical activity/exercise
増田 光男
1
1青森市民病院第一内科
キーワード:
①運動療法
,
②患者教育
Keyword:
①運動療法
,
②患者教育
pp.123-127
発行日 2009年3月15日
Published Date 2009/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100921
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症例:72歳女性,無職
身長144cm,体重56.2kg.10年前糖尿病と診断されたが,たびたび治療を中断.7年前に当科を受診し,食事療法と運動療法が開始される.1日8千~1万歩の歩行を毎日行い,血糖コントロールは良好に経過していた.
6カ月後,右膝に軽い痛みがあったが,自宅での足踏み運動を加えたころから,痛みが増強し歩くことが困難となった.その後,運動をほとんどしない生活となっていた.5年前大腸癌のため手術.うつ状態となった.血糖コントロールは不良となり,4年前よりSU薬治療となる.
3年前,水中歩行を勧めたところ,水泳教室に参加.カナヅチだった水泳もバタフライ以外なら何でもこなせるほどになった.現在もSU薬治療中であるがHbA1Cは5%台と良好に経過し,うつ状態も改善している.体重は50kgと減量.時々水泳教室を休むことがあったが,仲間が心配してくれるので,今でも続けているという.水泳教室に通うのが楽しみになっている.
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