Japanese
English
Case Record●症例報告
靴ずれを契機に母趾の壊疽をきたし,保存的治療にて改善した2型糖尿病の1例
A case of diabetic foot necrosis successfully cured by conservative treatment
塚原 佐知栄
1
,
新城 孝道
1
,
三浦 順之助
1
,
内潟 安子
1
,
岩本 安彦
1
1東京女子医科大学糖尿病センター
キーワード:
①2型糖尿病
,
②足壊疽
,
③足切断
Keyword:
①2型糖尿病
,
②足壊疽
,
③足切断
pp.667-671
発行日 2008年11月15日
Published Date 2008/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100891
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糖尿病足壊疽から趾肢切断までに至ると,QOLの低下および生命予後に重大な影響をおよぼすが,左母趾の重症壊疽に対して,保存的加療にて治癒に至った2型糖尿病患者を経験した.末梢の血流評価によって,保存的治療の可能性を選択した.その方針のもとに,壊疽部の適切なデブリードメント,治療段階に応じた的確な外用薬の使い分けと,抗生剤投与とインスリンによる血糖コントロールによる全身管理を行い,治癒に至った.
Caseの教訓:糖尿病患者の足壊疽治療時,即座に手術を選択せずに,まず局所の血流評価し,保存的治療の可能性を検討する.
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