Japanese
English
Case Record●症例報告
胃癌・大腸癌・乳癌が同時期に発見された2型糖尿病の1例
A case of type 2 Diabetes associated with triple cancers of stomach, colon and breast
尾内 高子
1
,
田中 瑞保
1
,
田中 伸枝
1
,
長谷 美智代
1
,
三浦 順之助
1
,
佐倉 宏
1
,
内潟 安子
1
,
岩本 安彦
1
1東京女子医科大学糖尿病センター
キーワード:
①2型糖尿病
,
②胃癌
,
③大腸癌
,
④乳癌
Keyword:
①2型糖尿病
,
②胃癌
,
③大腸癌
,
④乳癌
pp.407-411
発行日 2007年7月15日
Published Date 2007/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100611
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最近の死因調査では,日本人糖尿病患者の34.1%は悪性新生物により死亡しており,これまで1位であった血管障害(26.8%)を抜いて1位となった.糖尿病患者の診療においても悪性新生物の早期発見・早期治療が重要な課題となってきているといえる.
今回,2型糖尿病の治療中に胃癌,大腸癌,乳癌の3つが同時期に診断され,手術・加療により良好な経過をたどった症例を経験した.これらの癌は,進行度,病理所見よりそれぞれ独立して発症したと考えられた.
Caseの教訓:糖尿病患者の診察において,血管合併症の発展・進展の予防のみならず,癌の早期発見,早期治療も重要である.
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