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Research Note●研究ノート
インスリン抵抗性と動脈硬化に関する臨床研究
Clinical study on insulin resistance and atherosclerosis
絵本 正憲
1
1大阪市立大学大学院医学研究科代謝内分泌病態内科学
pp.416-418
発行日 2007年7月15日
Published Date 2007/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100613
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「インスリン抵抗性と動脈硬化症」へ臨床アプローチしエビデンスを確立する.
「インスリン抵抗性」は,糖尿病における高血糖のみならず,高血圧,高脂血症,高尿酸血症,脂肪肝などの重要な病因であることが近年明らかになってきました.特に最近注目されている『メタボリックシンドローム』では,内臓脂肪蓄積とインスリン抵抗性によるこれらの病態が集積し,動脈硬化をベースにした心血管疾患の発症にいたる証拠が集積されつつあります.糖尿病診療においても,チアゾリジン薬などの薬物療法や運動療法による治療介入による予防治療の必要性がますます増加しています.これらの病態解明と動脈硬化発症予防のために治療介入ターゲットとしての「インスリン抵抗性」や「動脈硬化症」の評価システムの構築とその臨床応用が大切となり,私たちは以下の点を中心に研究を進めています.
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