Japanese
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Diabetes Clinic クリニックでできる運動指導
運動後の低血糖を伴う糖尿病患者の運動療法
Exercise therapy for patient with diabetes mellitus with hypoglycemia after exercise
今井 優
1
1医仁会武田総合病院疾病予防センター
キーワード:
運動療法
,
血糖コントロール
,
低血糖
,
体重減少
Keyword:
運動療法
,
血糖コントロール
,
低血糖
,
体重減少
pp.583-585
発行日 2003年9月15日
Published Date 2003/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100495
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Case
精密検査および体重減量目的で入院となった症例の運動療法
60歳代前半男性.個人タクシー歴40年.妻は3年前に死亡.息子との2人暮らしである.1999年に糖尿病を指摘され当院糖尿病センターを受診.内服治療にてHbA1C 6.6%前後でコントロールしていた.2001年7月頃,近所の山登りなどの労作時に胸痛が出現するようになり循環器内科を受診した.トレッドミル運動負荷試験では,運動負荷終了時心電図に四肢誘導 Ⅱ,Ⅲ,aVFで0.5~1 mmのjunctional ST低下が認められ,塩酸ジルチアゼム,硝酸イソソルビドが開始された.その後は特に胸痛の出現はなかった.2001年9月下肢のしびれ感が出現し,その精密検査と体重減量の目的で入院となった.入院時身体所見は,身長173 cm,体重86 kg,BMI 29,糖尿病,狭心症の投薬あり.その他糖尿病性の合併症の出現はなかった.
Caseの教訓:運動の必要性,運動効果のレクチャーにより運動が継続でき体重減量効果を認めたが,運動による低血糖が問題となった.
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