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Diabetes Clinic クリニックでできる運動指導
自閉症傾向を伴う肥満症患者の運動療法の効果
The exercise therapy for patient of obesity with autism
久保 古都美
1
,
今井 優
1
1医仁会武田総合病院疾病予防センター
キーワード:
自閉症
,
運動療法
,
ラポール形成
Keyword:
自閉症
,
運動療法
,
ラポール形成
pp.484-486
発行日 2003年7月15日
Published Date 2003/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100476
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Case
自閉症による発達障害がみられる肥満症患者の運動療法
患者:34歳,男性.
現病歴:幼少より自閉傾向がみられており,就職後,人間関係などのストレスから過食症ぎみとなる.その状態が長期化するにつれ,体重増加,アレルギー体質悪化,生化学データの異常値増加を引き起こす.今回は,肥満症解消のための減量,社会に適応するための行動療法を目的として入院となる.
現症:身長167 cm,体重98 kg,BMI 35.1,体脂肪率40.1%
初回指導時検査成績:TC 219 mg/dL,TG 362 mg/dL,空腹時血糖値120 mg/dL
入院時指示エネルギー1,600 kcal/日
Caseの教訓:発達障害,コミュニケーション障害がみられる自閉症患者においても,ラポール形成(指示者と対象者の間で構築される信頼関係)を重視し対象に応じた情報提供および,適切な評価のフィードバックにより身体組成,生化学データを改善することができた.
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