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Diabetes Clinic クリニックでできる栄養指導
アルコール摂取の多い患者への栄養指導―飲酒がやめられないと拒否した患者への指導
Nutrition consultation to drinking patients
澤入 房子
1
1筑波大学体育研究科田中研究室
キーワード:
アルコール摂取
,
食事療法
,
患者教育
,
自己効力感
Keyword:
アルコール摂取
,
食事療法
,
患者教育
,
自己効力感
pp.223-226
発行日 2003年3月15日
Published Date 2003/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100381
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Case
アルコール患者への栄養指導
患者:55歳,男性,会社員.
主訴:2002年3月に視野障害を主訴に脳神経外科を受診.精査の結果,左側頭葉および後頭葉の脳梗塞との診断にて入院.その後,生活習慣病の指導を希望され,当院受診.家族歴:実母と兄が糖尿病.身体所見:身長 177.1 cm,体重74 kg,BMI 23.6,血圧153/99 mmHg.
現病歴:20年前に検診にて糖尿病を疑われた.3,4年前に再度指摘され,U市内科クリニックにて治療,HbA1C 5.8%で推移していた.最大体重は,20年前の80 kgでその後,75 kgを維持するが,77 kgまで増加.糖尿病,高血圧,高脂血症について自覚され,治療を希望された.初回指導時検査成績:HbA1C 6.0 %,BG 134 mg/dL,TC 175 mg/dL,TG 284 mg/dL,HDL-C 39 mg/dL,尿中ケトン体(-)外来指示エネルギー:2,000 kcal/day(25単位),蛋白質85 g,糖質 300 g,塩分7 g.外来時処方:バイアスピリン100 mg,
Caseの教訓:禁酒を拒否するケースでも,本人の自覚によりコントロールが可能となる.
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