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Diabetes Clinic クリニックでできる栄養指導
一人暮らし男性への栄養指導―一人暮らし2型糖尿病の男性患者への栄養指導のコツ
Nutritional education for a man living alone
澤入 房子
1
1筑波大学体育研究科田中研究室
キーワード:
食事療法
,
エネルギー摂取量
,
自己管理
,
食事記録
Keyword:
食事療法
,
エネルギー摂取量
,
自己管理
,
食事記録
pp.87-89
発行日 2003年1月15日
Published Date 2003/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100356
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Case
肺炎によりインスリン療法が開始された2型糖尿病
患者は57歳,男性,会社員(営業).
主訴:高血糖のためと考えられる夜間頻尿(1時間半おき).
家族歴:実父が80歳で糖尿病と診断された.
身体所見:身長165 cm,体重62 kg,BMI 23,血圧108/60 mmHg.
現病歴:40歳頃人間ドックで糖尿病を指摘され,他院を受診し指導を受ける.当時85 kgと肥満と高血糖状態にあることを自覚し,そのことをストレスに感じていた.療養指導により血糖コントロールの改善と13 kgの体重減少(85 kg→72 kg)に成功したがその後,受診せず放置していた.2000年3月に再度糖尿病を指摘され,他院にて経口糖尿病薬を開始した.同年5月肺炎にて入院.血糖値が400 mg/dL台と高値のためインスリン療法開始となった.同時に血糖自己測定と自己注射も開始.抗菌薬とステロイド(プレドニン)の併用治療にて肺炎は改善し,ステロイド内服を継続のまま外来フォローとなった.糖尿病についても外来でのフォローとなった.(入院時指示エネルギー:1,440 Cal/day(18単位),外来でも継続指示) 退院時処方:ブレドニン30 mg,ムコスタ3 T,ノボレットN 16単位
Caseの教訓:環境に問題があっても,本人の自覚により食事内容に工夫が可能である.
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