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Meet the Diabetes Master Clinician
糖尿病の心理行動科学を発展させた人々―連載を始めるに当たって
Master of the psychological care of patients with diabetes mellitus
石井 均
1
1天理よろづ相談所病院内分泌内科
pp.79-81
発行日 2003年1月15日
Published Date 2003/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100353
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DCCTやDPPに成功をもたらした科学とは?
DCCT(Diabetes Control and Complications Trial: 糖尿病コントロールと合併症に関する臨床試験)
1990年代の糖尿病臨床分野における画期的な研究といえばDCCTであろう.1型糖尿病患者1,441人を対象としたこの試験では,厳格な血糖コントロールが糖尿病合併症の発症や進展を著明に抑制することを証明した.
この試験において,もう一つ私たちを驚かせた結果があった.それは,強化インスリン療法群(試験群)において,いったん低下したHbA1Cが試験終了時まで維持されたという事実である(Box 1).それは食事療法や自己注射,眼科受診や通院など各種の自己管理行動(セルフケア行動)の実行率が高かったことに裏付けられている.
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