特集 インスリン治療をマスターする
インスリン治療の勧め方の実態調査―本誌1巻4号でのアンケート「インスリン療法の工夫」の報告とお礼
石井 均
1
,
内潟 安子
2
,
𠮷岡 成人
3
1天理よろづ相談所病院 内分泌内科
2東京女子医科大学 糖尿病センター
3北海道大学医学研究科 病態内科学講座・第二内科
pp.63-71
発行日 2004年1月15日
Published Date 2004/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100119
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□調査の背景
2型糖尿病患者さんのよりよい血糖コントロールのために,インスリン治療が必要となることが増加してきています.しかしながら,多くの2型糖尿病患者さんにはインスリン治療への抵抗があります.一方,糖尿病非専門医においても,また専門医においても,その45%がインスリン治療はぎりぎりになるまで遅らせているという報告があります.つまり,医師側にも患者側にもインスリン治療に対する心理的な抵抗があると言えます.とくに,糖尿病非専門医の先生方から,どのようにインスリン治療の必要性を説明すればよいのか,拒否されたときどう対応すればいいのか知りたいという声が多く寄せられています.そこで,本誌編集委員会で協議し,その実態を調査させていただきましたところ,全国から73名の先生方の回答をいただくことができました.
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