Brush Up! CDE―ワンランク上の糖尿病療養指導
Part 1 Brush Up! CDE
合併症のみかた
糖尿病神経障害患者への支援を工夫する
肥後 直子
1
1京都府立医科大学附属病院内科
pp.196-199
発行日 2006年2月15日
Published Date 2006/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100073
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Case
糖尿病性神経障害の援助―足病変を防ぐための支援
63歳男性.
身長165 cm,体重55 kg,BMI 22.0の2型糖尿病患者.26歳より血糖高値を指摘され,近医で食事・運動・内服による治療でフォローされていた.41歳時よりインスリン導入.インスリン療法は行っていたものの「付き合いも多く,アルコールをじゃんじゃん飲み,好きなものを食べていた.」と本人弁.左足第5趾に水泡が出現し,抗生物質の点滴,外用で軽快した.さらに右足第1趾に水泡出現.処置にても悪化を認めamputationが必要といわれたが保存的治療を希望され本院入院となった.入院時の空腹時血糖535 mg/dL,HbA1C 11.3%,空腹時血中CPR 0.1 mg/dL,全尿中CPR 1 μg/day,血圧110/40 mmHg,総コレステロール111 mg/dL,中性脂肪98 mg/dL,HDLコレステロール37 mg/dL,CRP 11.7 mg/dL,WBC 11,800/μL.感染徴候著明にて右第2~5趾自然脱落.デブリドマン+全創植皮術施行.
足病変を未然に防ぐための援助はどのようにすればよいのであろうか?
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.