Master Lecture●糖尿病外来診療入門 第4回
糖尿病患者の癌を早期に発見する工夫,スタンス
三村 和郎
1
1福岡市医師会成人病センター 糖尿病内分泌科
pp.350-358
発行日 2007年7月15日
Published Date 2007/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100608
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本稿では糖尿病患者の特別な癌発見の診療技術を述べるのではなく,診療のスタンスを提案したいと考えている.当院で日常的に行っている検査は血糖値,HbA1C,検尿である.この検査だけで癌を早期に発見するのは困難である.糖尿病は長期の加療と定期的な血管病変,悪性腫瘍などの合併症のチェックが必要である.また,癌診連携は必須であり専門病院,かかりつけ医との連携は今後の診療のあり方のヒントがあるのではないかと考える.以下に筆者が心がけている糖尿病患者の癌を早期に発見するスタンスを記載する.
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