"なぜ診断できないか"を科学する・11
どんな時でも薬剤性(医原性)を疑え
江村 正
1
1佐賀医科大学総合診療部
pp.1075
発行日 2002年11月15日
Published Date 2002/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414903667
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「皮疹を見たら薬疹を思え」という言葉がある.非常に的を得た表現である.この言葉を,皮膚科領域以外にも応用すると,「どんな時でも薬剤性(医原性)を疑え」と言い換えることができる.
診断が難しい症例で,薬剤性(医原性)を疑う必要があるのは,前医が存在し来院時に既に何らかの治療が施行されている場合と,前医では治療が行われていないが,来院後患者の状態が悪化するため,やむを得ず対症療法や見切り発車の治療を始めた場合の2つである.
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